1928年に公開されたアメリカ映画。チャールズ・チャップリンが監督・脚本・演出・音楽・主演を務めた。1929年のアカデミー賞名誉賞を受賞した。
チャップリンがユナイテッド・アーティスツで製作した3作目の映画である。公開当時はサイレント映画であったが、1970年に新規に録音したBGMを付けて再公開された。
サーカス (1928) : The Circusのあらすじ
巡業サーカスを見ていた放浪者(チャップリン)は、泥棒として警察に追われ巡業中のサーカスのテント小屋に逃げ込んたことがきっかけで、大道具係としてサーカスに入団。愉快なキャラクターでたちまち売れっ子になる。
彼は団長の娘(マーナ・ケネディ)に恋をするが、彼女は新しく入団した綱渡り師(ハリー・クロッカー)に夢中。彼女をふり向かせようと、放浪者はひそかに綱渡りの練習をするのだった。
そんな中、綱渡りの演目を前にして綱渡り師がいなくなり、放浪者が代役に抜擢される。命綱が外れたりなどのハプニングの中、放浪者はみごとに綱渡りを演じきる。 が、娘はそれどころではなく、父親である団長の虐待に耐えかねてサーカスを抜け出す。放浪者は迷った末に、恋敵であった綱渡り師に彼女を託す。綱渡り師は団長から彼女をかばい、彼女はサーカスへの復帰を許される。
サーカスの馬車が次の興業へと旅つ中、放浪者はその地にとどまり、去っていくサーカス一座を見送る。
すべてが去り閑散とした跡地に座り込み物思いに沈んでいた放浪者は、やがて思いを振り切るかのようにその場を立ち去っていった。
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